ガス・ヴァン・サントの新作「Last Days」
ガス・ヴァン・サントの新作「LAST DAYS」をみた。ガスがニルヴァーナのカート・コバーンが亡くなるまでの数日間にインスパイされて制作したという映画。
主人公のカートはBlakeというに役に置き換えられている。演じているのはMichael Pittという人で、髪型とグランジな格好がカートの(パブリック)イメージそのまんま。
Blakeは森の中に大きな家に住む。追っかけてくるレコード会社のスタッフから逃げるばかり。もうろうとした状態で森をブラついたり、いっちゃってMTV観たりで、行動は正気ではない。白昼夢的な時間が、ただ静けさの中で過ぎていく。作品中、この「静」の表現が徹底されていて、見ている側も落とされてしまうちょっとした気持ち悪ささえある。
普通の基準だったら評価は最悪に近い。プロットがないし、前後関係も易しくない。だけど、大部分がボンヤリとしているだけに、数少ない「映画らしい」シーンには細かな面白さがある。最後のほうのアコギで唄う場面では、高揚するし、幸せな感じさえする。
まともな台詞は1/3ぐらいで、残りは森の音とノイズまじりの音楽だけ。最初の30分で、その雰囲気に耐えられたら、そのまま見続けたほうがいい。静かな中に、コントラスト強めに、主人公のドラマは「死」ではなく、「生」にある事が染みてくるから。
音楽のアドバイザーをサーストン・ムーアが担当し、キム・コードンもレコード会社のスタッフ役で登場。ハーモニー・コーリンもちょろっと、登場する。
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